まず初めに、ビジネスマナーとして面接時間に遅刻は絶対にNGです。
かと言って、ギリギリに行ってバタバタした状態で面接に挑むことはよくありません。
時間に余裕を持って到着した方が良いでしょう。
それではいつ頃到着するのが良いのでしょうか?
この記事ではそんな疑問にお答えします。
目次
面接の到着時刻の目安
受付を済ませる時間
結論を言うと、3~5分前に受付を済ませると良いでしょう。
それぞれの会社によりますが、受付と面接会場が同じエリアやフロアの別室にある場合もありますが、受付と面接会場が別エリアにあることもあります。
大きな会社だと受付が1Fで会場までエレベーターを使わなきゃいけない場合もあるので移動時間も考慮して面接時間の少し前に受付をすると良いでしょう。
会場ビルへの到着時刻
15分前には到着しておくと良いでしょう。
15分の根拠はまず始めに遅刻を回避するために余裕を持つことです。
天候による交通機関の乱れや人身事故など予期せぬ事態で予定が崩れてしまうことがあります。
それに初めて訪問するビルの場合、道に迷ってしまったり、ビルの入り口や受付がどこなのかわからないこともあります。
面接時間ジャストに到着しようとするとちょっと迷っただけで遅刻しちゃいますから。
遅延証明書は学校の授業では無敵だったかもしれません。
しかし、お客さんありきのビジネスの場所ではいくら遅刻理由の照明をしたところで相手には関係ありませんよね・・・
次に心と体を落ち着かせるためです。
これから面接を受ける状態で緊張しない人はいません。
汗をかいたり表情が強張っているかもしれませんね。ネクタイが曲がっていたりスーツの襟が裏返っているかもしれません。
ですので、トイレに行って身だしなみを整えましょう。
身だしなみを整えると心に少し余裕が出てきますから、面接で伝えたいことを練習したり質疑応答への準備の時間に使いましょう。
面接の受付の仕方
トイレで身も心も整えたら次は受付を行います。
ここで注意が1つ!
面接の時間だけが選考ではありません。
企業によっては受付での様子を面接官に共有していることもあります。
どこで誰が見てるかわかりませんから受付もしっかりと丁寧に対応することを心がけましょう。
これは面接だけでなく働き出してからのビジネスマナーでもありますので学生の内から身につけておいて損はありません。
受付担当者に伝えること
単に名前や面接に来たことを伝えてもそれだけでは残念ながら伝わりません。
受付では取り次ぎをスムーズに行うために次の4つのことを伝えましょう。
①約束の時間
②訪問する方の名前
③自分の名前
④訪問の目的
受付の例
良い例「本日11時に●訪問する方の名前●様と面接の時間をいただいております●自分の名前●と申します。お取次ぎお願いできますでしょうか。」
悪い例「●自分の名前●と申しますが・・・」
私も本業で面接官をしておりますが、悪い例で受付をする人がめちゃめちゃ多いです。
企業は面接だけを行っているわけではありません。
ですので、受付担当者は名前を聞いただけでは面接を受けに来た人なのか、営業部と打ち合わせに来たのか、それ以外の別件なのかがわかりません。
大抵は事前に把握しているので間違いはないと思いますが、何かの手違いで面接会場ではないところに案内されては困りますよね。
お互いのためにスムーズに受付を済ませるためにもしっかりと伝えることが大事です。
よくある間違った認識
到着時間が早いほどやる気をPRができるという勘違い
早すぎる到着は担当者が準備をできていなかったり、仕事を中断させてしまう恐れがあります。
特に新卒の採用シーズンにはたくさんの人が面接を受けますから、採用担当者は1日中面接をしていることもあります。
新卒採用シーズン以外でも面接以外の業務をしているかもしれません。
ですので、早く到着してしまったらそれだけ待つことになります。
待合室がある場合には良いかもしれませんが、オフィスの規模や貸し会議室で行う場合には待つスペースがないこともあります。
そうすると出直してくるかエントランスの前で落ち着けない状況で待機しなければいけないかもしれません。
最悪なケースは時間を守れない人と悪く受け取られてしまうことです。
遅刻は絶対にNGですが、早すぎる到着も上記のように気を遣わせてしまいます。
要は相手の立場をイメージして負担を掛けない心がけが大事なのです。
Q.早めの到着が準備ができていないから失礼なら、ちょっと遅れて訪問した方が良いですか?
ホームパーティーじゃないので遅れるのは絶対ダメです。
遅れると終了時刻も遅れます。すると次にアポが入っている場合に迷惑がかかります。
それに遅れる人とあなたは仕事をしたいですか?
面接官には時間にルーズな人なのできっと納期も守らない人だという印象を与えかねません。
飲食店や小売店などのお店は、時間になれば必ず開店しなければいけません。(ショッピングモールのテナントを指しています)
もしも開店していなければモールに迷惑がかかりますので。
遅刻をするときのアクション
1分でも遅刻してしまうことが分かった時点ですぐに電話を掛けましょう。
①遅刻することのお詫び
②遅刻の理由
③到着予定時間
面接時間をたっぷり取っている場合にはさほど影響がないかもしれませんし、
面接官の予定がびっしり入っていたりしっかりと十分に時間をかけて面接を行いたい意向の企業ではリスケ(リスケジュール=予定変更)を求められるかもしれません。
最悪なのは事前連絡をしないことです。
連絡なしで遅刻して何食わぬ顔で面接を受けることも無断でキャンセルすることも同じくらい失礼ですし、印象が悪いです。
遅刻に対する電話連絡の例
「本日11時に面接の時間をいただいております●自分の名前●と申します。大変申し訳ありませんが、乗車した電車が事故によって遅延しており、間に合いそうにありません。11時15分には到着できますが、面接をしていただくことは可能でしょうか?」
まとめ
・面接会場への到着は15分前
・受付は3~5分前
・受付では目的をハッキリと伝える
・面接する側の気持ちを考えること
